大晦日を楽しもう⑤RENA vs.リンジー・ヴァンザント

12月31日、RENAは試練の試合を迎えます。対戦相手は今年6月、刺客として乗り込んだベラトールで返り討ちにされたリンジー・ヴァンザント。今度は自身のホームであるRIZINのリングでの対戦になります。テレビでの生放送も決まっており、絶対に落とすことは出来ません。

RENAはかつて浅倉カンナへのリベンジマッチに失敗しました。あの2度にわたる敗戦がきっかけで、一部のファンからバッシングを受けるようになった印象もあります。もちろん再戦アピールの仕方も良くなかったんでしょうが、やはり2度目の試合でも完敗してしまったのがマズかったと思っています。

RENAはリベンジ失敗のトラウマを乗り越え、年末の大舞台で勝利をおさめることが出来るのでしょうか。

RENAにたいして「RIZINの運営がゴリ押ししているだけで強くない」という批判をする人もいますが、僕はそれは違うと思っています。彼女はカンナに敗北するまでRIZINのリングで6連勝をあげています。勝利した相手の中には、アンディ・ウィンのように総合格闘技で実績のある選手もいました。

初期のRIZINはスター選手を欲していたので、打撃主体で試合が面白く、ルックスも良いRENAをプッシュしたのは事実だと思いますが、彼女は決して弱い相手とばかり闘ってきたワケではありません。

仮にRENAの強さが偽物だとしたなら、どうして榊原さんは彼女をベラトールに送り込んだのでしょうか?僕なら絶対にそんなことはしません。

榊原さんがRENAをベラトールへの刺客として選んだのは、彼女が人気だけの選手ではなく、まだ発展途上とはいえ、間違いなく実力のある選手だと考えたからではないでしょうか?

RENAは勇気のある選手だと思います。最も多くの人の目に触れる大晦日の対戦相手にかつて自分が敗北した相手を選びました。もしも彼女が人気だけの選手で、その人気にあぐらをかいているならば、こんなマッチメイクは拒否するハズです。

この試合は絶対にクリアしなければならないものだと思っています。 リンジー・ヴァンザントへのリベンジに成功してから、RENAの新しい物語が始まるような気がします。良い勝ち方をすれば、RIZINのベルトに挑戦するチャンスが与えられるかも知れません。

すぐにベルト挑戦といかなくても、他にもストーリーはあります。かつてRENAに完敗した山本美憂はメキメキと実力をつけ、浅倉カンナにも勝利しました。このふたりの2度目の対戦が実現しても盛り上がるのではないでしょうか。

RENAは最初からRIZINにいるのでファンには見慣れた存在ですが、総合格闘家としてはまだまだ成長余地のある選手だと思っています。6月の敗戦からどれだけ成長したのか、どれほど強くなったのか、今回の試合に興味は尽きません。

RENAが自分の力で明るい未来を切り開いてくれることを信じて、大晦日の試合を見守りたいと思います。

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