「こいつらと頑張る、こいつらと生きていく」 朝倉未来の決断とどう向き合うか

「RIZIN.28」でクレベル・コイケに衝撃の一本負け(失神KO負けという表現に違和感があります笑)を喫した朝倉未来に対して「YouTubeをやめて格闘技に注力した方が良い」とアドバイスする声が上がっていますね。

朝倉未来は自身のツイッターでYouTubeの継続を宣言していますし、格闘家の人生にどこまで他者が干渉していいのか分かりませんが、まあ「YouTubeやめろ」と言う人の意見も個人的には全然分かるんですよね。

だって、YouTuberとしての活動に使っている時間を練習や休息に当てた方が格闘家として強くなるっていうのは自然な発想じゃないですか。

僕は格闘家でもトレーナーでもないですが、朝倉未来がYouTuberを引退して、24時間格闘技のためだけに生きれば今より強くなる可能性はかなり高いと思っています。

そして、朝倉未来もそんなことは分かっていると思うんですよね。頭の良い人ですし。

朝倉未来はこうやってYouTuberとしての活動を継続すると言っているんですけど、もしも「自分の強さとYouTubeは関係ない」と思っているなら、そのように主張すると考えるのが自然じゃないですかね。

「この環境で俺は復活する」という言葉からは、朝倉未来自身も今の環境が「総合格闘家 朝倉未来」としては最高の環境ではないと自覚しているように僕には感じられました(あくまで主観であることを強調しておきます)。

彼がYouTubeを継続するのは、経済的なメリットも大きいでしょう。

でも、ツイッターで本人が言っているように仲間の存在もかなり大きいと思っています。

朝倉未来って、もはや経営者ですよね。

自分の人生に多くの人を巻き込んでいますし、自分の決断が他者の人生を一変させてしまう。

そういう立場だと思っています。

僕は一介のサラリーマンに過ぎないので、YouTuberとして大きな収入を得ている朝倉未来が羨ましいですが、なかなか大変な立場だなと感じてしまうことは多々あります。

完全に余計なお世話だというのは分かっていますよ笑。

ひとりの格闘技ファンとして、格闘家としての強さを追求するためにエゴイストとなる朝倉未来に期待してしまう自分もいます。

でも、朝倉未来の選択は人として間違ってはいないのではないかと感じる自分もいるんですよね。

「こいつらと頑張る、こいつらと生きていく」

ちょっと詩的に表現するならば、こんな価値観でしょうか。

それは決して批判に晒されるようなものではないと僕は感じます。

それに、朝倉未来はきっと今の自分が好きなんだと思います。

総合格闘家としてRIZINで活躍し、仲間とYouTubeをやってバリバリ稼ぐ、オリジナルブランドやオンラインサロンなどにも手を広げる。

そんな自分が好きなんでしょう。

もしかしたら、そういった様々な側面を持つ存在こそ彼の中の「朝倉未来」なのかも知れません。

格闘家として強くなるために他の全てを犠牲にするのは、彼の中ではもはや「朝倉未来」ではない…。

そんな風に考えているのかも知れませんね。

朝倉未来はRIZINの大功労者です。

彼の存在によってRIZINはかなり救われてきたと考えています。

先ほど「ひとりの格闘技ファンとして、格闘家としての強さを追求するためにエゴイストとなる朝倉未来に期待してしまう自分もいます」と書きました。

そんな格闘技ファンの自分に対しては「お前の好きなRIZINは朝倉未来に救われたんだから、そんな大功労者の人生を尊重してやったら」と言い聞かせてあげたいですね。

まあ、僕も未熟な人間なので若干のモヤモヤは残ってしまうんですが笑。

素晴らしい格闘家であり、稀に見るスーパースターである朝倉未来選手が悔いのない格闘家人生を全う出来ることを心より願っています。

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