日本の格闘技市場には旨味がないのか?
またもや久しぶりのブログ更新になってしまいました笑。
なんか久保・シバター問題については書く気にならなかったんですよね。
わざわざブログに書いてあの変な盛り上がりに油を注ぎたくないなと。
あ、もちろんあの話題についてブログとかに書いた人を批判するつもりはないですよ。
あくまでも、僕個人が書きたくないと思っただけの話なので。
で、今回のテーマなんですけど、
「日本の格闘技市場には旨味がないのか」というお話です。
先日Abema TVで1月16日に後楽園ホールで開催された修斗を観ていたんですよね。
そしたら、大きな変化に気がつきました。
修斗のマットにこれまでデカデカと描かれていたONE Championshipのロゴが消えていたんです。
ONEはコロナ前に修斗とパンクラスと提携していました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000040379.html
提携が発表された当時は「資金豊富なONEが日本市場を席巻するのでは」とか話題になりましたよね。
しかし、そこからまずはパンクラスが提携を解消。
そして、今度は修斗が提携を解消したという事です。
ONEと最も関係が深い日本人格闘技関係者のひとりである長南亮さんのツイートによれば、修斗とONEは「契約満了」だという事です。
おそらく、円満なかたちで提携を解消したのだと思われます。
ここで何か邪推をするつもりはありません。
ONEは修斗と提携解消(契約満了)したという事実だけを見ていきたいと思います。
ONEというのは言わずもがな、営利企業です。
これはRIZINもUFCも変わりません。
営利企業である以上、目的は経済的利益の追求という事になります。
つまり、ONEの行動は基本的に「自社に経済的利益をもたらすかどうか」で決まるという事です。
デメトリアス・ジョンソンをUFCから獲得したのだって、両国国技館で日本大会を開催したのだって、自社に経済的利益をもたらすと判断したから行ったと考えるのが普通です。
もちろん、修斗と提携したのもやがてはONEに経済的利益をもたらすことに繋がると判断したからでしょう。
しかし、その提携は解消されました。
はっきり言ってこれは「修斗と提携していても経済的利益は見込めない」と判断したからでしょう。
長々と書いてしまいましたが、営利企業が利益になると考える提携を解消するというのは基本的には考えられないですからね。
ここからは完全に僕の推測になるんですが、これは別に修斗がダメだという話ではないでしょう。
どちらかと言えば「日本の格闘技市場に旨味はあまりない」と判断したのではないでしょうか。
たしかに、旨味はあんまりないかも知れませんね。
僕もそう考える理由を以下にまとめていきます。
理由① 日本は少子化が進んでいる。
ちょっと話がデカすぎる気もしますが笑、これって根本的な問題ですよね。
少子化が進むという事は、市場のパイが小さくなるという事です。
しかも、少子化は改善する見込みがまったくありません。
市場がこれからもどんどん小さくなっていく可能性が大きいワケです。
この時点で決して素晴らしい市場ではないですよね。
理由② 強力な競合企業が存在する。
この「強力な競合企業」ってどこやねんという話になりますよね。
それは、言わずもがなRIZINですよ。
フジテレビという強力な後ろ盾があり、那須川天心や朝倉兄弟といった人気格闘家を数多く抱えるRIZINは紛れもなくONEにとって強力な強豪だと言えるでしょう。
もしかしたら、ONEはRIZINを侮っていたんじゃないですかね。
だからこそ、日本市場に攻め入ってきたのかも知れません。
しかし、RIZINの人気が予想以上に高まってしまった。
この誤算が実はけっこう大きかったのではと考えています。
まとめてしまうと「市場がどんどん小さくなる状況で強力な競合企業としのぎを削らなければいけない」という状況に陥ったワケです。
そりゃ、撤退したくもなりますよね。
しかもコロナのせいで思うように日本大会も出来ないような状況です。
ONEは修斗というひとつの国内プロモーションを見限ったのではなく、日本の格闘技市場全体を見限ったのでしょう。
こういう状況では、今後ONEが新しい日本人選手とバンバン契約するという可能性はかなり低いと言わざるを得ません。
日本人格闘家にとって、ONEは遠い舞台になってしまったような気がしています。
ONEが修斗との業務提携を解消したというのは決して良いニュースではありませんが、修斗にはなんとか頑張って欲しいですね。
修斗だけではなく、日本格闘技界全体に頑張って欲しい。
そのためにも、しっかりお金を落とさなきゃいけませんね。
次回、修斗は3月21日に後楽園ホールで興行を開催するそうです。
https://www.shooto-mma.com/schedule/?id=130
チケットを買って、お金を落としたいと思います。
どこと提携しようが、どこと提携を解消しようが、格闘家の熱い戦いぶりは変わりません。 僕はお金を落としてそれを応援していくだけです。