勇気と献身 朝倉未来vs.斎藤裕Ⅱ

すごく久しぶりのブログ更新になってしまいました。

ご存知の方も多いと思うのですが、個人的にちょっと大きな出来事があって、しばらくブログを更新する気も起らないでいました。

まあ、その前から滞りがちではあったんですけど。

なにはともあれ、超久しぶりのブログ更新です。

今回のテーマは大晦日の「RIZIN.33」で行われる朝倉未来vs.斎藤裕についてです。

皆さんご存知の通り、朝倉未来は昨年11月のRIZIN初代フェザー級王者決定戦において斎藤裕に判定負けを喫しています。

かなりの接戦でしたが、やはり負けは負けです。

朝倉未来はかつて自身が敗れた相手へのリベンジマッチに大晦日という大舞台に挑むわけですね。

膝のケガがあり、コンディション的には万全ではないでしょう。

そんな状況でかつて自身が敗れた相手に挑むって、やっぱり勇気があると思うんですよね。

もしもこれで再び斎藤裕に敗れれば、残念ながら「やっぱりこの程度だったか…」という見方をされてしまいかねません。

斎藤は間違いないく国内のフェザー級ではトップクラスの選手ですが、UFCやベラトールで通用するような選手だと認識している人は多くはないでしょう。

そのような選手に連敗するというのは、やはりどうしても避けたいところです。

これで斎藤にまた負ければ、朝倉未来という格闘家の価値は落ちる。

少なくとも「世界に通用する」というイメージを彼に抱く人はかなり減ってしまうでしょう。

僕はそんな風に考えています。

だからこそ、大晦日という大舞台で、コンディションも万全でないのにそんなリスキーな試合をする決断をした朝倉未来の勇気は素晴らしいと思うんですよね。

勇気があるのは、朝倉未来だけではありません。

対戦相手の斎藤裕もまた同じです。

直近の試合で斎藤は星を落としています。

横浜で開催されたRIZNフェザー級タイトルマッチに王者として出場したものの、チャレンジャー牛久絢太郎の前にまさかのドクターストップ負けを喫してしまいました。

つまり、大晦日の朝倉未来との試合が再起戦になるのです。

斎藤は34歳であり、格闘家としては決して若くはありません。

そろそろ下り坂に差しかかってきてもおかしくない時期です。

僕は斎藤の性格的に(別に知り合いでもないので性格を勝手に推察するしか推察するしかないんですが)、大晦日の出場は回避すると予想していました。

前戦との間隔が短いですし、年齢的にも回復にある程度の時間を要するので、ここで無茶はしないと予想していました。

しかし、斎藤は大晦日に闘うことを選択しました。

対戦相手はかつて勝利した相手だとはいえ、かなりの接戦でした。

絶対に斎藤にとって楽な試合にはならないでしょう。

もしも無残な負け方をすれば「やっぱりあの時の勝ちはたまたまだった」などと言われかねません。

大晦日という大舞台で大恥をかく可能性は十分にあります。

それでも、斎藤裕は大晦日に朝倉未来と闘うことを選びました。

この男も、やはり勇気があるんですよね。

朝倉未来と斎藤裕という全くタイプの異なる2人の男に共通しているのは、勇気だけではありません。

大いなる献身の心も共通しているのではないでしょうか。

自分たちをスターにしてくれたRIZINという団体への献身、自分たちを支えてくれているファンへの献身。

そんな献身の心がなければ、この試合が大晦日に組まれることはなかったような気がします。

「少しでもRIZINの大晦日を盛り上げて、ファンに喜んでもらいたい」

そんな気持ちが見え隠れしているような気がするんですよね。

だからこそ、僕はこの試合に関しては余計な煽りはいらないんじゃないかとさえ思ってしまいます。

2人の男の勇気と献身を見守りたい。

そんな気持ちがものすごく強いんですよね。

とにかく、良い試合をして欲しい。

どっちが華があるとか、どっちのファンが民度が高いとか、そんなことはもうどうでもいいです。

2人を取り巻くあらゆる雑音を吹き飛ばすような素晴らしい試合を期待しています。

大晦日、本当に楽しみですね。

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