レジェンド格闘家 川尻達也に学ぶクソリプ対処法

昨今、ごく一部の格闘技ファン界隈をにぎわせている話題があります。

それは、「川尻達也に対するクソリプが酷すぎる問題」です。

 

川尻達也といえば、修斗、PRIDE、DREAM、UFCといった団体で数々の激闘を繰り広げ、現在はRIZINで活躍している総合格闘家です。
本人が「川ちゃん固め」と名づけている肩固めに代表されるようなサブミッションを得意とする選手なのですが、打撃力にも定評があります。
K-1のリングに上がって武田幸三に1RKO勝ちを収めたこともあります。その後、K-1を代表する選手である魔裟斗に挑んだものの、2RTKO負けを喫してしまいましたが、ふたりの試合は大変な話題を呼びました。
総合格闘技の方では、先日行われた「RIZIN.17」でロシアの新鋭、アリ・アブドゥルカリコフと対戦し、見事な判定勝利をおさめました。

 

そんな川ちゃんはツイッターをやっているのですが、そのリプ欄がなかなか酷いことになっています。

たとえば、10月に行われるライト級GPへむけてヤル気溢れる川ちゃんの投稿に対し、このようなリプが寄せられています。

あの、川尻は前回の試合に勝ってますからね‥。
百歩譲って負けた選手に言うなら分からなくもない(いや、やっぱり分からないか)んですが、前回の試合でしっかりと勝利をおさめたうえでGP参戦を表明した選手にたいしてこういうリプが来るというのが信じられないです。

川尻へのクソリプはこれだけではありません。
年齢から来る衰えをバカにしたり、川尻が青木真也のような他の格闘家とやりとりしているツイートに絡んでくる人が一定数いますね。
これは個人的な意見なんですけど、格闘家同士、つまりプロ同士のやりとりにド素人がクソリプ飛ばすって本当に恥ずかしいです。

 

しかし、なぜ川尻にこうもクソリプが集中するのでしょうか?
これは僕のフォロワーさんの意見でもあるのですが、クソリプの原因は川尻が優しいからです。
これ絶対キレるだろ!みたいなリプにも怒ったりしないファンに優しい川尻達也の性格が災いの根本かも知れません。

名前は出すと失礼なので控えますが、某ライオンマークの某ブルージャスティスさんなんて、しょっちゅうクソリプにマジギレしてますからね(笑)。

 

しかし、なんども川尻のツイッターを見ていると、実は川尻はクソリプを上手く活用しているんじゃないか?という気がしてきます。

これ、完璧にクソリプを活用しちゃってますよね(笑)。
クソリプを引用RTで晒すだけではなく、自分が試合で勝ったことをアピールしてしまう逞しさ!
これは、アリ・アブドゥルカリコフとの試合のことですね。

 

川尻の格闘家人生は、本当に苦労が多かったと思います。
PRIDEに本格参戦を果たしたものの解散となり、DREAMはかつてのような格闘技熱をもたらすことが出来ずに終わってしまいます…。
UFCではかつてのような華々しい戦績を収めることは叶いませんでした。そして、格闘家人生の集大成とし参戦したRIZINでも決してトップ戦線にいるというワケではありません。

川尻は時代に恵まれませんでした。もしもPRIDEがもっと長く続けば、もしも選手として全盛の頃にUFCに行っていれば‥。
ほんの少しのタイミングがずれていたら、もっともっと輝ける選手だったと思います。

しかし、この苦労の多い人生こそ、腹立たしいクソリプまでも活用してしまう彼の逞しさを生み出したのかも知れません。
『少しでも現役を続けたい』『少しでも多くの人に自分の試合を観てもらいたい』
こんな執念が、「川ちゃん流クソリプ活用術」を生み出したのかも知れませんね。

 

僕たちも、自分にクソリプが来たときは、川ちゃんのように上手く活用したいもんです。

というか、クソリプに限らず、現実社会でも自分に対する悪辣な批判がきたら、それにただキレるのではなく、うまーくかわしたいですよね。
そして、ついでに自分をアピってみたり(笑)。

川尻達也のツイッターには、人生を生き抜く秘訣がつまっているのかも知れません。

僕はこれからも、川ちゃんがリングとツイッターで繰り広げるであろう闘いを見守っていきます。

Follow me!