やっぱりジェイクしかいない!

このところ全日本プレスでは「宮原天下」とでもいうべき状態が続いています。
去年の秋にゼウスから三冠ベルトを取り戻すと、春に行われたチャンピオン・カーニバルでは見事優勝。三冠王者がチャンカーで優勝するのは18年ぶりというから、その凄さがよく分かります。

つい先日も大阪で三冠防衛戦を行い、王座返り咲きを狙うゼウスを激闘の末にマットに沈めてみせました。
対ゼウス戦で苦杯を舐めることの多かった大阪の地で勝利をおさめたことで、宮原の地位はより強固なものになった感があります。
宮原ファンの僕としてはうれしい限りなのですが、ここで気になることがあります‥。

 

宮原からベルトを奪うのは誰なのか?

 

大森隆男と秋山準は第一線からあえて退いて、団体運営や選手育成に注力しているように見えます。秋山は先月社長を退任し「取締役ゼネラルマネジャー」という役職に変わりましたが、年齢のこともあり、以前のように三冠ベルトに絡んでいく可能性は低いと思っています

過去に三冠ベルトを6度も戴冠した諏訪魔ですが、最近は石川修司との「暴走大巨人」タッグで活躍している印象が強く、シングルよりもタッグ戦線で活躍していきそうな気がします。

武藤敬司らが離脱したあとの全日は選手の数も少なく、フリーや他団体所属の選手が三冠ベルトに挑戦したり、戴冠したりするケースが少なくありませんでした。
現在は全日所属となった石川修司ですが、彼はフリーという立場でチャンピオン・カーニバルに参戦して優勝。そして三冠王者だった宮原に挑戦してベルトを奪っています。
ぶっちゃけ、少し前までの全日は「フリー・他団体レスラーの参戦ありき」の団体と言われても仕方のない状況でした。

 

しかし、最近は状況が変わってきました。宮原の下の世代のレスラーが着実に成長してきたのです。
野村直矢は宮原がリーダーを務めるユニット「ネクストリーム」のメンバーの一員でしたが、宮原に挑戦するためにユニットを脱退。
3月に行われた三冠戦では惜しくも敗れたものの、その戦いぶりは素晴らしいものでした。かつての小橋建太をほうふつとさせる若く猛々しいオーラを感じました。

 

今後の全日は、所属選手同士でタイトルマッチを行う回数が増えるのではないかと思っています。

全日の社長を務めていた秋山に代わって新社長となった福田剛紀氏は「外の選手を使わなくても、団体内で熱い戦いが繰り広げられるとの自信が生まれ始めたと思う」と、これからは所属レスラー中心にやっていくのでは?におわせるような発言もしています。

もちろん、今いる所属以外の選手の参戦をすぐに止めるとかいう話ではなく、もっと緩やかに団体を変化させていくのだと思います。

このような新社長の発言もあり、今後の三冠戦は所属同士の闘いがメインストリームになると予想します。

 

ここで台頭してくると思うのが、ジェイク・リーです。

年齢は宮原と同じ30歳とまだまだ若く、192センチ・110キロという日本人離れした見事なボディの持ち主です。顔はどことなく優男のような雰囲気を残しており、いわゆる「イケメンレスラー」の部類に入ると思います。

このジェイク・リーこそ、現在の宮原時代を終わらせる男なのではないかと思います。

彼は少し複雑な経歴を持っています。大学試合はウエイトリフティングの選手として活躍。その実績が認められて全日がスカウト。卒業後に全日に入団したものの、デビュー直後にケガをしてしまい、それによって心が折れ、退団してしまったのです。その後は整体師の仕事をしたり、総合格闘技を経験したりもしましたが、プロレスへの未練は断ち切りがたく、異例の再デビューを果たします。高身長で長い脚を生かし、キックや膝を使った技を得意とします。

健介オフィスからフリー、そして全日所属となって三冠王者にまで駆け上がった宮原も苦労人ですが、ジェイクの苦労にはどことなく暗い影のようなものがつきまっとっています。同い年のふたりですが、歩んできた道のりは全く異なります。宮原が「成り上がり」なら、ジェイクは「挫折したエリートの逆襲」とでも言えばいいでしょうか。

かつての全日のエースだった三沢光晴。彼のライバルは同じ足利工業高校レスリング部出身でひとつ年下の川田利明でした。小橋や秋山もいましたが、彼らの台頭にはもう少し時間がかかります(田上のことを忘れたワケではありませんが、ポジションがややこしいので省略しますw)。

三沢がスープレックスやエルボーを武器にしたのに対し、川田はキックやあの伝説的な「垂直落下式パワーボム」に代表されるバスター系の技を得意としました。ある程度年齢が近く、プロレスのタイプも異なるレスラー同士は、お客さんもライバルとして認知しやすいのかも知れません。

 

この三沢・川田の関係になるのが宮原・ジェイクではないかと思っています。同い年ですし、使う技のタイプも全く異なります。前述の通り、二人とも紆余曲折のあったプロレス人生でしたが、全くタイプが異なります。ふたりの歩んできた道のりの違いをうまく煽りVTRで伝えることが出来れば、お客さんは大いに盛り上がるのではないかと思っています。

このふたりの三冠戦が実現したら「所属vs外敵」「世代交代」のような、分かりやすいけれど、どことなく単純でありふれた言葉では表せないような奥深さが生まれるような気がします。

 

秋に行われる「王道トーナメント」。僕はこのトーナメントを制し、もはや絶対王者になりつつある宮原健斗に挑むのはジェイクだと信じています。そして、彼が宮原からベルトを奪ったとき、全日本プロレスはさらに一歩前に進めるのではないでしょうか。

ジェイク、やっぱりお前しかいないんだよ!

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