皇治は僕たちになにを見せてくれるのか

K-1の人気ファイターだった皇治がRIZINに参戦し、9月27日の「RIZIN.24」で那須川天心と対戦します。他の対戦カードはまだ発表されていないのですが、現時点でチケットもかなり売れているという情報もありますね。

対戦が決まった当初は「なんでいきなり天心とやれるんだ!」といった不満の声が一部のファンからあがっていましたが、やっぱり鉄は熱いうちに打てというか、皇治移籍の衝撃が冷めないうちにスター対決を実現させておくのがベストかなと思います。

この試合は皇治にばかりメリットがあって、天心にまったくメリットがないと思われがちなんですが、それは違うと考えています。

天心には「知名度抜群の選手とRIZINのリングで戦える」というメリットがあります

RIZINでの天心の対戦相手はこのところ、決して知名度が高い選手ではありませんでした。無名に近い外国人だったり、実力者としてファンには認知されていたものの一般的には知られていなかった江幡塁でした。

天心はメイウェザー戦以来、RIZINのリングでネームバリューのある選手の戦う機会に恵まれていなかったのです。

その点において皇治はK-1での活躍もあって知名度はかなり高く、ここ最近の天心の対戦相手たちと比べて頭ひとつ以上抜きんでた存在だと思います。

さらに皇治には「K-1の看板選手」というイメージがあります。武尊とのタイトルマッチも経験した皇治を圧倒することが出来れば、天心はK-1というメジャー団体のブランドイメージを利用して自身の価値をさらに高めることが出来るハズです。

「もう対戦相手がいない」とまで言われた天心にとって、これほど素晴らしい話も滅多にありません。

この試合は間違いなく天心にとってもメリットのある試合だと考えています。

しかし、この天心vs皇治については、大多数の人と同様に僕も天心の勝利という結果に終わるんじゃないかと思っています。

今までの戦績や相性などを考えると、素人目に見ても皇治にとってはかなり厳しい試合になることが予想されます。

ここで面白いのは、ファンの中で「天心に負けた皇治がなにを言うのか」みたいな議論が生まれているんですよね。

けっこう冷笑的な意見も多いんですけど、試合が終わったあとの敗者(になると思われている選手)のアクションにここまでファンが注目するなんて、今までほとんどなかったんじゃないでしょうか。

「負けた皇治には絶対にマイクを持たせるな!」なんて言ってる人もいますからね。昔の新日における大仁田厚みたいな扱いですよ笑。

皇治という選手は、良くも悪くも試合内容ではなく言葉でファンの注目を集めるタイプみたいですね。

こういう選手がメインを張るようになると、やっぱりRIZINに参戦している選手たちの意識も変わってくると思います。

強いだけだけではなく、注目されなければいけない。

「○○選手とやりたいです」「応援ありがとうございました」ではなく、もっと個性のある言葉を発しなければならない。

そんな危機感を持つ選手も出てくるかも知れません。

元からそういうのが得意だった選手は、皇治の登場にちょっとした危機感を持つかも知れませんね。さすがに皇治ほど自己アピールに長けた選手は滅多にいませんから。

もしかしたら、皇治のRIZIN参戦は僕たちが思っているより大きなインパクトを与えるかも知れません。

しかし、本当に9月27日が楽しみですね。

試合内容よりも試合後の言動が注目されている試合。

皇治は果たして僕たちになにを見せてくれるんでしょうか。

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