僕がRIZINに頑張って欲しい理由
RIZINのクラウドファンディングがなんとか目標の5,000万円に到達しましたね。
リターンが途中からコロコロ変わったり、あるタイミングからLIVE視聴とクラウドファンディングが結びついたりして「運営も戸惑ってるなあ」という感じはしましたが、なにはともあれ目標金額を達成できて良かったと思います。
ファンの中にはけっこう積極的にクラウドファンディングへの寄付を呼び掛けたりする人もいて、やっぱりRIZINは愛されれているなと思いました。僕も少額ですが、寄付をさせていただきました。
これは僕の個人的な感想なんですけど、RIZINを応援する人の心の奥底にあるものって「もう二度と格闘技暗黒時代を見たくない」という恐れなんじゃないでしょうか。
PRIDEが解散し、後継のドリームや戦極(SRC)もうまくいかずに活動休止。大晦日の夜にいちどは格闘技中継が姿を消しました。
格闘技ファンにとってはまさに悪夢だったと思います。あの悪夢を二度と味わいたくないがゆえにRIZINを応援するという要素は間違いなくある程度あると思うんですよね。
格闘技ファンがそうやってRIZINを想うのは素晴らしいんですが、それってビジネスとしてどうなの?という疑問はつきまといます。
言い方は悪いですが「顧客のトラウマのおかげで生きながらえている」面があるワケですから。
そのやり方がずっと通用するなら構わないかも知れませんが、ファンだって疲弊してしまいますし、そう長続きしないと思うんですよね。
榊原さんは優れたビジネスマンですし、あの方に進言しようだなんてことは思いもしませんが、今回のようなことが続くと今後は厳しいんじゃないかなと思います。
RIZINには長く続いて欲しいんですよね。
僕のような格闘技ファンが今後も日本国内で格闘技観戦を楽しもうと思ったら、優れた日本人選手が出てくることは必要不可欠です。やはり日本人スターが存在しなければ、格闘技は盛り上がらないと思います。
日本の格闘技界を盛り上げてくれるようなスター選手が数年後もしくは十数年後に出てくるためには、RIZINのような地上波でも中継するメジャー格闘技プロモーションが国内に存在した方が絶対に良いと思います。
RIZINで活躍する選手の中には「○○選手に憧れて格闘技をはじめました」という人が少なくありません。やっぱり若い人が格闘家を志すきっかけというのは五味隆典や山本”KID”徳郁のような「強くてカッコいい格闘家の姿を目にしたとき」だと思います。
その 「強くてカッコいい格闘家の姿を目にしたとき 」を増やしてくれる存在こそ、今のRIZINのようなメジャー団体だと思っています。
RIZINが消滅してしまうと、将来的に格闘家を志す若い人がものすごく減ってしまう気がするんですよね。
格闘技ファンが数年後・数十年後にも格闘技観戦を楽しめるように、RIZINには頑張って多くの若い人に格闘技を届けて欲しいです。その中から、未来の堀口恭司、朝倉兄弟、那須川天心、RENAのような存在が生まれるかも知れないのですから。