計量オーバーを恥だと思わなくなった選手は終わりだと思う。

先日の「ONE Championship」ジャカルタ大会で、日本の平田樹がONEの定めている尿比重をクリアすることが出来ませんでした(ONEでは水抜きによる過酷な減量を防ぐために、このような聞きなれない基準値があるようです)。

試合をするために平田はやむを得ず水を飲み、結果的に尿比重はクリア出来たものの、ウエイトオーバーするという結果になってしまいました。

詳細はこちらの記事に書いてあります。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200207-00010004-gonkaku-fight

試合はキャッチ・ウエイトで行われ、平田は見事なTKO勝利をおさめました。格闘代理戦争時代から「モノが違う」と言われていただけあって、彼女の強さは本物だなと思いました。

しかし、試合中の平田の態度について賛否が巻き起こりました。特に2R終了時に観客を煽るようなダンスを踊ったことにたいして批判的な意見を述べている人が少なくありません。

その批判的な意見を集約すると「計量オーバーしたくせに、なんだあの態度は」ということなんですよね。

尿比重というややこしい問題が介在していたにせよ、それを承知の上で契約し、それをクリア出来なかったがゆえに水を飲んでウエイトオーバーしてしまったワケですから、計量オーバーといえば間違いなく計量オーバーなのかなと思います。

しかし、計量オーバー自体は決して珍しい話ではなく、元谷友貴やRENAも過ちを犯しています。

試合中の態度にしても、観客を盛り上げようと思ってしたことだと思うので、そこまで批判されることなのかなとは思っています。しかし、選手の態度について厳しいファンも一定数いるので、批判的な意見が出るのも仕方ないでしょう。

平田は本当に有望な選手だと思うので、これからも頑張って欲しいです。

と、ここで終われば良かったのですが、この平田樹の計量オーバー問題にいちばん口を出してはいけない人がやらかしてしまいました‥。

KINGレイナです。

KINGレイナは平田の計量オーバーについてのファンのツイートにたいし、以下のようなことを言っています(彼女は現在では平田と同じジム所属なんですよね)。

ぶっちゃけ、俺はドン引きしました。

「よりによって、あなたが言うんですか?」
「というか、それって格闘家として言っちゃダメなんじゃ‥」

KINGレイナは昨年10月に「DEEP JEWELS」で試合が決まっていたのですが、なんと2.9kgという大幅なウエイトオーバーをやらかし、試合に出ることが出来ませんでした。代役として中井りんが大抜擢され、ちょっと話題になりましたよね笑。

あんな大失態をやらかし、対戦相手、お客さん、プロモーターの佐伯さんに大迷惑をかけた KINGレイナが計量オーバーにたいして堂々と意見を述べるなんて、マジで炎上商法なのかと思ってしまいました。

言論の自由はあるので、 KINGレイナにだって計量についてツイートする権利はあるでしょう。しかし、今回はその内容があまりにも酷すぎると思うんです。

「ええやん相手が了承してやるって言ってそれで勝ったんだから!勝てば良いんだよ!勝てば!勝たなかったらどうせまたみんな叩くんだからさ! 」

「ええやん」から始まる極めて軽いノリでツイートをしていますが、計量オーバーというのは、こんなに軽いものなんでしょうか?

僕は格闘家ではありませんが、階級別の格闘技において、計量が極めて重要なものだということは理解しています。計量を軽視することは、選手の安全を軽視することにつながります。

ボクシングのWBC世界フライ級王者だった比嘉大吾は、3度目の防衛戦の際に計量をクリアすることが出来ず、必死の思いで獲得し守り抜いてきた王座を剥奪されました。さらにペナルティとして、プロボクサーのライセンスを無期限で停止されました。

競技は違いますし、世界タイトル戦とあって重みも違いますが、計量オーバーというのは場合によっては選手の人生を一気に暗転させてしまうほど重大な問題なんです。

KINGレイナのツイートを見ていると、計量というものをあまりにも軽視しているとしか思えなくなってきます。

読みようによっては「計量オーバーしても、相手を納得させたらこっちのものなんだから、気にしなくていい」と言っているようにも思えます。

前述のように、何人もの選手が計量オーバーをしてしまっています。しかし、計量を軽視するようなコメントを発する選手はほとんど見かけなかった気がします。内心では思っていても、それを公言してしまってはいけないことってあると思うんです。

「勝てば良いんだよ!勝てば!」とも言っていますが、 契約の体重を守れず、相手に譲歩してもらったうえで試合が始まるのに、こんな傲慢な言い方ってあるんでしょうか?

多くのファンは格闘家をリスペクトしていると思います。そのリスペクトを構成する要素の中に「ハードな練習をこなしながら減量をしている」というものがあるハズです。

僕もジムに通っているんですが、「もうすぐ試合だから減量しんどいわ~」と言いながらスパーをしているプロ選手を見て、『やっぱりこの人たちはすごいんだな』と実感しました。

ファイティング原田のように生命の危機を感じるほど過酷な減量をしろと言っているワケではありません。彼の達成した偉業は素晴らしいものですが、あんな過酷な減量は絶対にダメです。無理な減量は絶対に厳禁というのが自分の考えです。

しかし、試合のために頑張って減量をクリアしようとする選手の姿はファンの心をとらえます。公開計量で体重をクリアした選手にファンから拍手が送られるのも、ファンのリスペクトのあらわれではないでしょうか。

キツい言い方になりますが、計量オーバーを恥だと思わない選手は、ファンからリスペクトを得られることはないと思います。ボクシングのルイス・ネリのその代表例ですよね。

以前、RIZINの榊原さんが「負ける事に恥を持たなくなった選手は使えない」ということをおっしゃっていました。ファンとしても、負けてもいいやと思っているような選手の試合は観たくありません。

そして、「計量オーバーを恥だと思わなくなった選手も使えない」ということになるんじゃないでしょうか。勝ち負け以前に、本来であれば試合に出れないハズなのに、それを恥だと思わない選手‥。

そんな選手の試合、皆さんは観たいですか?

※このブログは、決してKINGレイナ選手の今までのキャリアや人格を否定するものではありません。彼女は前回は計量オーバーしてしまいましたが、数少ない大型の日本人女子選手ですし、ハマればすごく面白い試合をします。キャラも立っています。今後の活躍が非常に楽しみです。このブログで批判したのは、彼女の当該ツイートとそこから読み取れる計量オーバーへの甘い認識です。そのことを最後に明記しておきます。

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計量オーバーを恥だと思わなくなった選手は終わりだと思う。” に対して1件のコメントがあります。

  1. AffiliateLabz より:

    Great content! Super high-quality! Keep it up! 🙂

    1. neyagawa1988pro より:

      Thank you!
      It will be encouraging.

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