大晦日を楽しもう① 平本蓮 vs.芦田崇宏

フロイド・メイウェザーという圧倒的目玉が存在した昨年と比べると、今年の大晦日(29日と31日をセットで「大晦日」と呼ぶことにします)はイマイチ盛り上がりに欠けるような気がします。

29日にヒョードルが出場したり、31日にRIZINのタイトルマッチが3つ組まれていたりと、実はカード自体はかなり豪華なんですよね。ただ、その凄さが伝わり切っていない気がします。それだけ昨年のメイウェザーの衝撃が強烈だったんですけどね。

俺は別にRIZINから金をもらっているワケではないのですが、今月中はこのブログを使ってRIZIN大晦日の魅力をざっくり語りたいと思います。だって、もうチケット買っちゃったし、少しでも大晦日を盛り上げたいじゃないですか(笑)。

個人的に面白いと思っている試合がいくつかあって、そのうちのひとつが29日の「BELLATOR JAPAN」で行われる平本蓮vs.芦田崇宏です。この試合はベラトールのケージを使い、キックボクシングルールで行われます。3分3ラウンド、68.0㎏契約です。

平本蓮はK-1のトップ戦線でしのぎを削っていたキックボクサーです。K-1にいた頃は ゴンナパー・ウィラサクレック、ゲーオ・ウィラサクレックといった強豪をも下しています。特にゲーオをKOした衝撃的な試合は多くの人の脳裏に彼の強さを焼きつけました。K-1と結んだ契約の問題もあり、1年以上リングから遠ざかっていました。今回が久々の現役復帰となります。端正なルックスの持ち主で、人気モデルと付き合ったりと、話題には事欠かない選手ですよね。

芦田崇宏はDEEPを主戦場にしている総合格闘家です。DEEPではフェザー級チャンピオンにもなっており、総合の世界ではたしかな実力と成果を示しています。現在RIZINで活躍する上迫博仁にも勝利をおさめていることからも、その実力がうかがい知れると思います。師匠はあの宮田和幸です。

キックボクサーである平本蓮と芦田崇宏がキックルールで試合をすれば、基本的に平本蓮の優位は揺らぎません。餅は餅屋です。平本蓮というメジャー選手の試合なのにイマイチ盛り上がらないのは「どうせ平本が勝つだろう」というファンの少し冷めた気持ちがあるからです。

しかし、僕たちはキックボクサーが総合格闘家にキックルールールで苦杯を舐める姿を何度も目にしています。アビディはランペイジに、バダ・ハリはアリスターに、武蔵はゲガール・ムサシに、武田幸三は川尻達也に‥。数多くのキックボクサーが有利なはずのキックルールで総合格闘家に敗北を喫しているのです。

先日K-1で行われた皇治vs. 川原誠也 でも、皇治は試合早々川原の打撃を受け、ダウンを喫します。その後挽回し、結果的に皇治は川原にKO勝ちしますが、K-1のトップ選手がキックルールで総合の選手にあわや敗北するところでした。

僕は格闘家ではないので、技術論については大したことは語れないのですが、キックボクサーが総合の選手に苦戦することがあるのは、総合特有の変則的な打撃を見切ることが難しいからだと言われたりしますね。

「総合」の名のつくだけあって、総合格闘家はありとあらゆる攻撃を習得します。寝技・関節技も習えば、パンチ・キックだって普段から練習しますし、もちろん試合でもバリバリ使います。特に打撃系を得意とする総合格闘家であれば、その打撃はキックボクサーにも通用するかも知れません。

さらに今回の試合は、平本蓮にとって不利な要素が2つあると考えています。ひとつは、平本蓮が試合から遠ざかっているということです。K-1との契約の問題などもあり、平本は1年以上試合をしていません。このブランクというのは、やはり不利に働くと思います。たいする芦田は2019年もしっかりと総合の試合をしており、コンディションは作れているハズです。

もうひとつの要素は、今回の試合がケージの中で行われるということです。K-1はリングで闘うので、平本はケージでの闘いに慣れていません。いっぽうの芦田は主戦場であるDEEPがケージを使用することもあり、ケージでの闘いには一日の長があります。

しかし、なんだかんだいっても、今回はキックボクシングの試合です。もしも平本蓮が敗北するようなことがあれば、彼の評価は一気に落ちてしまいます。RIZINも平本が勝つことを前提にこの試合を組んだのだと思います。

もしも平本がこの試合を良いかたちでクリアすれば、一気に夢が広がります。

この BELLATOR JAPANで白星を挙げれば、当然のことですが、ベラトールのマッチメイカーにも「Ren Hiramoto」という名前はインプットされることでしょう。

ベラトールにはキック部門があります。MMA部門と違ってヨーロッパを中心に興行を行っており、中量級以上の選手がある程度揃っています。平本蓮の体格であれば、ベラトールキックでも活躍するチャンスが十分にあると思っています。

RIZINはベラトールと協力関係にあるので、本人が望むのであれば、彼の世界への挑戦を後押ししてくれる可能性だってあります。堀口恭司はRIZINの後押しもあり、ニューヨークでベラトールのバンタム級王座を獲得しましよね。

K-1という「閉ざされた帝国」から解き放たれた平本蓮が世界を舞台に闘う日が来るのかも知れません。これって、すごく夢のある話じゃないですか!
※「閉ざされた帝国」とは書きましたが、僕は現在のK-1のレベルは非常に高いと思っています。閉ざされているからといって、そこで闘う選手たちが弱いということにはなりません。

平本はツイッターで、かつてはK-1のリングにもあがり、現在はベラトールで活躍するチンギス・アラゾフというキックボクサーに興味を示すような投稿をしています。彼の目線はもうベラトールを向いています。

総合格闘家の秘める大番狂わせの可能性、久々の実戦、不慣れなケージ‥。これらの不安要素をクリアし、平本蓮は世界に羽ばたくことが出来るのでしょうか?

ブロブを書いているうちに、なんだか僕自身もこの試合がどんどん楽しみになってきてしまいました(笑)。

せっかくの大晦日、みんなで盛り上がりましょう!

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