よりによって全日本プロレス?

全国1億人の全日ファンの皆さんに喧嘩を売るようなタイトルで申し訳ないんですけど、なんで皆さんは全日の試合を観に行くんですか?

プロレス観るなら、新日でしょ普通。

 

棚橋弘至、オカダ・カズチカ、内藤哲也、飯伏幸太、真壁刀義‥。
プロレスファン以外にも知られてる超有名レスラーの目白押しじゃないですか。

一説によると、日本のプロレス業界の売上の半分は新日らしいですよ。

皆さんは、その半分を蹴って全日に行くんですよね。

新日一択とまで行かなくても、スピーディな試合を繰り広げるドラゲゴン・ゲート、イケメンが多くて昔は地上波でも放送していたプロレスリング・ノア、デスマッチも観られる大日本プロレス。面白そうな団体は他にもあるじゃないですか。

しかし、皆さんは全日の会場に足を運ぶ。

ぶっちゃけ。普通じゃないですよ。

でも、そんなことを言いながら、

 

僕もその普通じゃない人たちの一員なんですよね(笑)。

なぜ、僕らはよりによって全日に行ってしまうのか?

現三冠王者の宮原健斗はイケメンちゃイケメンなんですが、髪型で誤魔化してるように見えなくもない。ナルシストなキャラで売ってますが、なんとなく無理してる感が‥。

売り出し中の野村直矢は迫力のある試合を展開しますが、どうしてもお腹まわりにかつて「野村関」とネタにされていた頃の体型の名残りが‥。

ベテランの諏訪魔は身体が大きくて迫力があるけど、ぶっちゃけ顔は良くない。最近は初防衛戦でタイトルを落とすイメージが定着してしまいました。

その諏訪魔のパートナーである石川修司は最初は外敵みたいな感じだったのに、諏訪魔とタッグを組んだりするうちにすっかり全日に馴染んでしまい、ついには正式入団。
見た目はすごくいかついのに、隠しきれぬ良い人オーラが半端ないwww

ぶっちゃけ、レスラーがあんまり洗練されてないんですよね。

 

その中でも群を抜いて凄まじいのが、マスクマンのブラックめんそーれ。

中の人が中○洋○だというのが完全にばれてあいるのは全く問題ないんですが、とにかくダサい。

マスクの作りはそこそこちゃんとしてるのに、ハブというキャラクター設定にとらわれすぎて、とにかく右手を蛇の形にして「シャー!」と叫ぶ。そして、それを観客にも強要する‥。その繰り返し。戦慄の無限地獄。

 

選手だけではなく、運営にもダサさが滲み出ています。僕は新日の会場にも足を運ぶし、格闘技が好きなのでRIZINを観に行ったりもします。

カッコいい。すごくカッコいい。

煽りVと入場だけで金取れますよ。

そして、そんなハイレベルな演出を目にした後に全日の会場に足を運ぶわけですよ。

おい。なんだこれは‥。

試合前にはよく分かんねえムード歌謡みたいな曲が流れたりするし、リングアナはとろサーモン久保田みたいな感じだし、選手の入場時には音楽以外にたいした演出もなし。

ダサい、という言葉以外になにも見つからない。

 

しかし、僕たちはそんな全日の会場に繰り返し足を運んでしまうんですよ。

あのダサさには、中毒性があるんです。

一生懸命カッコ良く見せようと努力しながら、どうしてもぎこちなく見えてしまう選手たち。

演出のセンスが令和どころか平成の前半で止まってしまっているような演出。

そうです。それを含めて全日なんです。

ダサくなければ、全日じゃない。

 

DA PUMPの曲が「ダサカッコいい」と大ヒットしましたが、このダサカッコいいという表現は、プロレス界においては全日の専売特許です。

入場時の宮原が鍛え抜かれた肉体を観客に見せつける「ご開帳」も、ブラックめんそーれのもはや哀愁さえ感じさせる「シャー」も、リングアナのひと昔前感が凄まじいコールも、全てダサカッコいいという言葉に収斂されれば、全てが丸く収まります。

僕たちは、ダサカッコいい全日本プロレスを観に行っているんですよ。

 

2019年のチャンピオン・カーニバル。僕は去年に引き続き、今年も大阪大会を2日連続で生観戦します。

完全に、全日依存症患者です(笑)。

 

ゼンニッポン!ゼンニッポン!ゼンニッポン!

Follow me!